理事長の四季の花めぐり(117)〜シマトネリコ キョウチクトウ ネジバナ ドクダミ カラー アガパンサス イキシア

  • 2020.07.11 Saturday
  • 11:09

  

 

  

シマトネリコ
新型コロナの再流行と梅雨前線による大雨の被害で、不安な毎日ですが、雨の中、クマゼミが鳴きはじめ、まもなく夏の訪れが感じられます。
松阪駅北口を出ると大通りの両側にシマトネリコの街路樹が続いております。
青い空を背景に、少し黄色味を帯びた白い小さな花が満開となり、うすく雪が積ったように、また白く霞がかったようにも見える素敵な風情です。
もともと南国の樹木とのイメージがありますが、最近、その涼しげな姿から、街路樹や庭木の花木としても人気がでて、あちこちでよく目につくようになりました。
 

  

 

  

キョウチクトウ(夾竹桃)
紅色の花が多いですが、今年は紅色は咲かず、白の夾竹桃が咲きました。
広島の原爆投下後、その地、広島で初めて花を咲かせたのが夾竹桃であり、復興のシンボルとなり、また広島市の花ともなりました。
夾竹桃ピカドンの日をさりげなく  平畑静塔
また夾竹桃は花、葉、根、果実すべての部分や周辺の土にも毒性があると言われます。
歴史上、アレクサンダー大王の軍隊が、周辺の夾竹桃の枝を串にして肉を焼いたため、兵士が死んだと伝えられています。
猛毒があることを忘れないでください。
 

    

  

 

  

ネジバナ(捩花) モジズリ(綟摺)
  この花をとりあげると、必ず「百人一首」14 首目の河原左大臣、源融の歌
「陸奥(みちのく)の信夫もぢ摺り誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに」を思い出します。
写真のように蘭の形をした小さな花が、茎に巻きついています。右巻きも左巻きもあります
ねじれた恋心を、乱れねじれた模様のもじずり染めに喩えた、古今集の巻十四の恋歌です。
今年も昨年と同じ芝生の場所に咲きました。
花の捻じれた様子がうまく写真に撮れました。
令和2年7月4日の毎日新聞「余録」より
「もぢずりの登りつめたる小宇宙( 長岡芳玲 )」。花の連なりが茎の頂上まで咲き上がると梅雨が明けるともいわれるこの時期のネジバナだ。盛夏へとひそやかに季節を回し進める愛らしい花のらせんである。

  

  

ドクダミ(毒だみ)  ジュウヤク(十薬)
花自身は白い可憐な花です。
民間薬で毒下しの効果があることにより「毒矯(どくだめ)し」からドクダミと言われたとか。
整腸、利尿、解毒など十種の薬を併せもつ効果があるとのことで、十薬ともいわれます。
しかし放置すると、庭に容赦なく増殖し、退治するのが困難な状態となる厄介な雑草です。
梅雨どき、日陰に群れて咲く十字形の花弁(萼)は清楚ですが、庭にとっては大敵です。
どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎
 

  

カラー カイウ(海芋)
サトイモ科のオランダカイウ属の宿根草。海芋は海を渡ってきたサツマイモの意。
ワイシャツのカラー(collar)に似ていることより。カラーリリーともいわれます。
メガホン形の花に見える部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と言われ、萼(がく)の変化したもので、花の中の黄色い棒状のものが花であります。
今年の花は樹木の影になって咲き、写真は薄暗いですが、幻想的な写真となりました。
ブラインドの縞の影あり花海芋(ハナカイウ)   長谷川櫂
俳句では海芋(カイウ)を使い、初夏の季語です。
 

アガパンサス
特別養護老人ホーム 第二吉祥苑の玄関口に咲いていました。
爽やかな花を多数咲かせ、立ち姿が清涼感があり優雅な美しい花です。
植えっぱなしにしても育ち、手のかからない花です。
注意すると、街中でもよく見かける花になりました。

イキシア
嘉祥苑の駐車場で見かけました。
アヤメの仲間で色は多種、また色の混ざった複色もあるそうです。
花の図鑑で名前を調べ「イキシア」としましたが、やや自信はありません。
間違っていましたら、教えてください。
最初はチューリップの一種と思いましたが、よく見ると小さな花が多数くっついて一つの花となっています。
光を浴びると開花するとのこと。来年は開花した際の美しい写真をお見せします。

理事長の四季の花めぐり(116)〜ヤマボウシ(山法師) ハイビスカス クチナシ(梔子) スズラン(鈴蘭) アマリリス ナツツバキ(夏椿)ライラック

  • 2020.06.28 Sunday
  • 17:43

  

  

  

ヤマボウシ(山法師)
グループホーム「嘉祥苑」の裏にあるヤマボウシの花です。
陽当たりが悪いのか、樹の上の方しか花をつけません。
地上で撮ると、1、2枚目の写真のように、お皿を横から見たような、UFOのような形となるので、グループホームの二階の窓から撮りました。
中央の丸い花穂を坊主頭、4枚の花弁を白い頭巾に見立てて、比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえた花名です。
光る様な花の白色と濃い青空と濃緑の葉によりコントラストが難しい写真でした。
その上の雲より白く山法師 林翔
気の乗らぬ旅二日目に山法師 能村登四郎
山法師無心に宙と対話する 松尾悦子

 

  

  

  

ハイビスカスの蕊。
今年も鉢植えのハイビスカス が咲きました。
よく見ると、特異な、怪しげな蕊(しべ)の様子に魅せられて、接写して写真を撮りました。
ネットでもハイビスカス の「蕊」に限定した写真集がありました(驚き‼️)。
今回の写真は、コンパクトカメラながら、写真集に匹敵するほど、よく撮れたと自負しています。
黄色い花粉をたっぷりつけた多数の雄蕊と、さらに伸びて先端が赤く丸く膨らんだ5本の雌蕊が、夏の光の中でコミカルな不思議な形をしております。
雌蕊の先端部の周りには細かい毛も見られます。

    

  

  

クチナシ(梔子)の花
クリニックの庭に一重のクチナシの花が今年も多数の花をつけました(1〜4枚目)
自宅の八重のクチナシも大きな花を咲かせました(5〜6枚目)。
雨に濡れた中でクチナシを見るのが、特に趣があります。
またクチナシは雨の中ほど、甘く切ない、ふくよかな、しかも爽やかな芳香を発します。
四大香木と言われているのは、
春は、ジンチョウゲ(沈丁花)
夏は、クチナシ(梔子)
秋は、キンモクセイ(金木犀)
冬は、ロウバイ(蝋梅)
クチナシはわずか2〜3日で黄色くなってくるのが惜しまれます。
くちなしの小町のやうに萎(しお)れゆき 岡本輝久
平安時代の歌人で絶世の美女の小野小町。小町伝説によると壮絶な晩年であったらしい。野晒しの状態となり、その髑髏の目より薄( ススキ)が生え、「あなめ あなめ(目痛い)」と旅人に声をかけていたとか。全盛期には
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
と詠っていたのに。この世の諸行無常を感じます。
 

  

スズラン(鈴蘭)
キミカゲソウ(君影草)とも言われます。
北海道では群生に咲くといわれますが、今年も一輪のみ咲きました。
小花がリンリンと美しい音色で鳴り出しそうな雰囲気です。
芳香があるとのことですが、丈が低いため匂いは嗅げません。
毒性があり、注意が必要とのこと。
英語では「Lily of the valley(谷間の百合)」といわれます。
すずらんのリリリリリリと風に在り 日野草城
鈴蘭の鈴振る風を友として 椎橋清翠
鈴蘭とわかる蕾に育ちたる 稲畑汀子


  

アマリリス
子供俳句歳時記(蝸牛社) 小学四年生より
アマリリス 大きくさいて 顔ぐらい
 

  

ナツツバキ(夏椿)
シャラノキ(沙羅の木) とも言います。
特別養護老人ホーム「百花苑」の玄関口に咲きました。
サラソウジュ(沙羅双樹)とも言いますが、お釈迦様が亡くなった近くに生えていた「沙羅双樹」とは別のものです。
地味な花で、茶花として人気があります。
 

  

緑のライラックと言われて、お花屋さんより手に入れ、ようやく咲きました。
しかし、あまり緑色ではありません。
少し黄緑が混じっているかなぁと欲目で見ています。

理事長の四季の花めぐり(115)〜ウツギ3種類 サボテンのビャクダン(白檀) シラン(紫蘭) グラジオラス ゼラニウム ムラサキカタバミ

  • 2020.06.22 Monday
  • 10:37

新型コロナにより、生活様式の変化を求められております。
しかし花々は季節どおりに次々と花を咲かせます。

ウツギ(空木)の花3種類

 

  

ウツギ 卯の花
卯の花は万葉集にも24首詠まれ、内18首に時鳥(ホトトギス)が一緒に詠まれております。
また江戸時代後期の国文学者、歌人の加納諸平の詠った
山里は卯の花垣のひまをあらみ しのび音もらす時鳥(ホトトギス)かな
この詠をふまえて、佐々木信綱は童謡「夏は来ぬ」を作詞したと言われています。
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
野鳥の会の方にお聞きしましたら、ホトトギスが特に卯の花を好むわけではなく、卯の花の咲く卯月(旧暦4月)とホトトギスの忍音(初めて鳴く日)と重なり、詠われたのではないかとのことでした。
松尾芭蕉は「奥の細道」の中の白河の関にて、卯の花が咲き誇り、まるで積雪のようだと記しております。
卯の花は白妙(しろたえ)に いばらの花の咲そひて 雪にもこゆる心地ぞする
今年も白く清楚な卯の花が、恥ずかしそうにやや下を向いて可憐な花を沢山つけました。

 

  

ベニバナウツギ(紅花ウツギ)  マギシェン
紅花うつぎはユキノシタ科の落葉低木で今年は特に美しく咲きました。
卯の花はアジサイ科です。

 

  

 

  

バイカウツギ(梅花ウツギ)  ベルエトワール
梅花うつぎはアジサイ科です。紅花うつぎと同様、今年は低木いっぱい花を咲かせました。
 

  

 

  

ビャクダン(白檀)
ヒモサボテンの一種でビャクダンと言われます。
常緑樹であり香木である白檀とは別物です。
軒下に放置されており、ほとんど忘れられていたサボテンが、今年は多数の花をつけたのに気づき、大変驚きました。
サボテンの花は未知のものであり、今回初めて見て、色、形など強烈な印象を受けました。
この激しい赤朱色は、素人写真ではなかなか表現が難しい色でした。
調べてみると、百円ショップなどで安価で手に入れることができ、大変育てやすいサボテンで、ワイルドで環境にも強い植物で、見た目のインパクトは最高とありました。
トゲも多いですが痛くありません。
これからは大切に扱い、来年はもっと増殖させ、沢山の花を咲かせます。
 

  

 

  

シラン(紫蘭)
宿根草で毎年、相変わらず同じ場所に、忘れずに咲きます。
地味な花であまり話題になりません。
写真を撮り、よくよく見ると美しく、やや下を向き、遠慮がちな可憐な花で、形態もなかなか趣きがあります。
白色と紫色の花が咲きました。
「花の一句」黛まどか編 学習研究社の中の高校生の俳句
なんの花 紫蘭(シラン)といえば 笑いあり

  

グラジオラス オランダアヤメ(和蘭あやめ)   トウショウブ(唐菖蒲)
竹藪の中でグラジオラスが咲きました。
剣状の葉の間から花茎が伸びて、下から上に向かって、だんだん咲きのぼります。
花は一列のみに横向きにつきます。
グラジオラス ゆるるは誰か来るごとし 永田耕一郎
刃のごとく グラジオラスの反りにけり 佐久間慧子
 

ゼラニウム
毎年、枯れたと思っていたら、春になると芽をだし、花を咲かせます。
手のかからない多年草の花です。色々な色があり、集め始めると楽しく凝ってしまいそう。
 

ムラサキカタバミ
ムラサキカタバミを雑草として、暑い中、精を出して草取りをしています。
よくみると美しいピンクの可愛い花ですが。
この花に魅せられ、趣味として収集し、大切に育てている方もいるとのこと。
江戸時代末期に鑑賞用として南アメリカより導入されましたが、現在は要注意外来生物に指定されています。
葉の形は3枚のハート型であり家紋として使われ、強い繁殖力があり子孫繁栄の願いを込めて、日本の五大家紋の一つとなっています。
しかし、退治困難の雑草にて、気を強くし、心を鬼にして退治しないと、畑はあっという間に占領されてしまいます😂。
この葉で十円玉を磨くとピカピカになると聞いています。

理事長の四季の花めぐり(114)〜ハリエンジュ(ニセアカシア) ヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃ) オガタマ エゴノキ ミヤコワスレ ハナミズキ

  • 2020.06.01 Monday
  • 10:17

    

ハリエンジュ ニセアカシア
特別養護老人ホーム「百花苑」にあるシンボルツリーの大木です。
今年も白い房状の見事な素晴らしい花を咲かせました。
童謡 北原白秋作詞「この道」の「この道は いつかきた道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる」の「あかしや」も、西田佐知子の歌った「アカシアの雨がやむとき」の「アカシア」も、ニセアカシアをさしています。
札幌にはこのニセアカシアの並木道があり、開花期の素晴らしさはよく知られています。
「都ぞ弥生の雲紫に 花の香 漂(ただよ)ふ宴遊(うたげ)の筵(むしろ) (1912 明治45年)」などで知られる北海道大学の寮歌はたくさんありますが、「春雨に濡るアカシアの花」など歌詞の中にアカシアを詠みこんだ寮歌も多くみられます。

  

 

  

ヒトツバタゴ なんじゃもんじゃの木
特別養護老人ホーム「第二吉祥苑」の玄関前にあるシンボルツリーです。
今年も樹枝や葉上に雪が積もったように、真っ白に咲き誇り、周りがぽっと明るくなったようです。
ヒトツバタゴだけでなく、以前は名前のわからない別の木も、とりあえず「なんじゃもんじゃ」と呼ばれていたそうです。「あんにゃもんにゃ」とも言われた木もあるとか。
なんじゃもんじゃ 芽ぶきて なんだかんだかな 細井啓司
なんじゃもんじゃ 花名教えて笑ひあふ 暢一
行末をなんじゃもんじゃの花に問ふ 須賀智子
幸あらん なんじゃもんじゃの花咲けば
 

  

 

  

オガタマ 招霊木
地味な花木で芳香があります。
神事に使われるために神社に多く見られます。
樹齢百年以上の20m以上の樹木もあります。
伊勢市矢持町には19mのオガタマの木があり、伊勢市指定天然記念物に指定されています。
ミカドアゲハ蝶の幼虫の食葉と知られています。
まだ数年目で1mほどの高さの木ですが、今年はたくさん咲き、良い写真が撮れました。

  

 

  

エゴノキ エゴの木
10cmほどの小さな苗を頂きました。1m近くに成長し、今年初めて花をつけました。
実の味がエグイ味で、このためにエゴノキと言われます。
落葉小高木で、初夏に小さな白い五弁の花が群生して、釣り鐘状に、下向きに咲き、いかにも日本人好みの花です。
花が散り地面が真っ白になるのも趣があり、英語では snow drop tree と言われます。
日本には古くからあり、万葉集ではチサの木と言われ、長歌で一首、和歌で二首読まれています。
大伴家持の長歌(巻18の4106) に
ちさの花咲ける盛りに はしきよし その妻の子と朝夕に 笑みみ笑まずも……
と、家持が部下に、妻子をいつくしむように、さらに、ちさの花が美しく咲いていた頃に語り合った楽しい盛りの頃を忘れないように諭した長歌があります。
えごの花 空仰ぎつも 天(そら)見えず 橋本縈治
 

  

ミヤコワスレ 都忘れ
自宅のミヤコワスレは消えてしまいましたが、嘉祥苑の中庭に発見しました。どなたかが植えてくださったのですね。ありがとうございました。
鎌倉時代の承久の乱(1221年)にて、鎌倉幕府に敗れた順徳天皇が佐渡ヶ島に流された際に、都忘れの花を見て心を慰め、都恋しさを忘れようとしたと言われています。
順徳天皇の歌は百人一首では最後の百首目に見られます。なお天皇の父の後鳥羽上皇も同時に隠岐の島に流され、上皇のうたは百人一首の九十九首目です。
人恋し 都忘れが 庭に咲く 高橋淡路女

  

ピンクのハナミズキ
花の時期はすでに過ぎましたが、せっかく撮ってありましたので、ピンクのハナミズキ(花水木)の写真を載せました。
白いハナミズキはクリニックのシンボルツリーとして、すでに嘉祥苑のブログに載せました。

理事長の四季の花めぐり(113)〜ブーゲンビリア、ライラックとヒメライラック、ジャスミン、オダマキ

  • 2020.05.22 Friday
  • 11:04

          

 

  

ブーゲンビリア
熱帯性の低木で、今、真っ盛り。花の中央の三本の白い蕊に見えるのが花であり、花に見えるのは、蕾を包むような葉の変形した部分です。
上手くすると暑い時期に2~3回の開花が見られます。
大きな鉢はもう30年以上前たちます。冬は温室育ちです。
花の色も多彩です。
俵万智の短歌 (老人にとってはやや面映い感じの歌です)
ブーゲンビリアのブラウスを着て会いにゆく
花束のように抱かれてみたく
小柳ルミ子の歌った「星の砂」より(1994.12.19)
髪にかざしたブーゲンビリア
そえぬ運命(サダメ)に赤く咲く
海よ 海に流れがあるならば
届けて欲しい星の砂
鈴木真砂女の俳句
ブーゲンビリア無口となるも旅疲れ
 

  

  

ライラックとヒメライラック( ミニライラック、矮性ライラック)
1枚目は特別養護老人ホーム「百花苑」の玄関前にある白いライラック。
フランス語ではLilacリラの花といい、香りがよく、香水の原料になります。
2~4枚目は姫ライラックで、大きくならず、コンパクトで庭や花壇に植えられます。

 

  

  

ジャスミン(Jasmine)(茉莉花)
モクセイ科で強烈な芳香を放ちます。
1930年に当時、世界一高価(リッチ)な香水と言われたジャン・バトウ(Jean Patou)社の香水ジョイ(JOY)が発売されました。
1オンスにジャスミン1万本、28ダースのバラが使われたとのこと。
「風とともに去りぬ」の主演女優ヴィヴィアンリーや米国の故ケネディー大統領の夫人のジャクリーン ケネディーも愛用したと言われる香水で、今も人気があります。
 

オダマキ(苧環)
可憐で地味で上品な花です。
毎年、庭の隅でこっそりと咲いています。

理事長の四季の花めぐり(112)〜桜、柿の葉、松の芽、もみじの花実、モッコウバラ(木香薔薇)

  • 2020.05.07 Thursday
  • 12:57

サクラ(桜)三種 染井吉野、しだれ桜、八重桜
新型コロナ流行により、今年は染井吉野をゆっくり観ることなく、あっという間に散ってしまいました。少し時期遅れですが、今年の三種類の桜を掲載します。
世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 在原業平
散る桜 残る桜も 散る桜 良寛和尚(辞世の句?)

 

染井吉野(ソメイヨシノ)

  

  

 

しだれ桜
  

 

八重桜(牡丹桜)
  

 

  

 

柿の新芽
染井吉野の散る頃より、新緑の季節の先頭をきって、柿の新芽が吹き出してきます。
鮮やかな黄緑色で、太陽光を浴びキラキラ反射し、時には雨に濡れたように艶やかに輝きます。塗りたての絵の具のようです。
俳句の世界では「柿若葉」として夏の季語で詠まれます。
雨見えぬままに濡れゆく柿若葉 中塚忠則
  

 

松の新芽
このブログを始めてから、まわりの植物によく目が行く習慣ができました。
松の枝先きに伸びた新芽にも好奇心がわきのぞいてみました。
松は雌雄同株であり、伸びた芯の先は雌花で、根元の丸い突起が雄花です。
雌花の大きくなったものが、松の球果で「松笠、松ぼっくり」といわれます。
花芽はさまざまは形態を呈し、長く伸びたり、未確認物体のような異様な形のものもあります。
松の新芽をつくづく眺めたのは、今回が初めてです。
  

 

  

 

もみじの花実
もみじは秋の紅葉(コウヨウ)だけと思われますが、春の若葉の頃も美しく、花も果実もなかなか可愛いです。
もみじの実は飛行機のプロペラのような形をし、クルクル回って落下します。
子供の頃、遊ぶおもちゃの乏しい中、日が暮れるまで一日中 自然の中で遊びました。
もみじの実をヘリコプター🚁のプロペラの羽に見立てて、投げて飛ばせて競争し合いました。
一緒に遊んだ同級生もだんだん少なくなってきました。
  

 

  

 

モッコウバラ(木香薔薇)
モッコウバラが満開です。
八重咲きが多く、刺の無い薔薇です。
育てる手間はほとんどありません。
花言葉は「純潔」「あなたにふさわしい人」「幼いころの幸せな時間」
  

 

おまけ。桜にとまるアゲハチョウ🦋(揚羽蝶)
中村草田男の俳句に
万緑の中や吾子の歯生えそむる
中国の北宋時代の詩人 大安石の「万緑叢中紅一点」よりヒントを得たとのこと。
「万緑」という夏の季語の創始者は中村草田男その人。
見渡すかぎりの緑のなかで、赤ん坊に生えてきたちっちゃな白い歯がまぶしいという構図です。(清水哲夫)
新型コロナの流行がなければ、今は新緑、万緑の中でのびのびと自然浴できる季節です。

理事長の四季の花めぐり(111)〜アイリス 姫リンゴ ムスカリ ヒアシンソイデス 牡丹 椿 チューリップ

  • 2020.04.24 Friday
  • 10:05

  

 

  

アイリス(Iris)
Irisはギリシャ語でイリスと読み「虹」「虹の女神」。英語でアイリスと読みます。
ギリシャ神話では、太陽の神ゼウスの妻ヘラの美しい侍女であるイリスは、ゼウスに見染められ言い寄られ、その都度断り続けた。最後に妻のヘラに相談したところ、ヘラはイリスの頭に神の酒を三滴ふりかけ、イリスを虹の神に変身させました。その酒の滴が地上に落ち、そこにアイリスの花が咲いたとのこと。イリスは「虹の女神」となり天と地の架け橋(メッセンジャー)となりました。
アヤメ(文目)、ショウブ(菖蒲) 、ハナショウブ(花菖蒲)、カキツバタ(杜若) 、イチハツ(一初)などはよく似た花で、アイリスの仲間とも言われますが、私にはその区別はなかなか難しいです。
第二嘉祥苑「アコラス」の名前は、花菖蒲(Iris ensata) の原種である野花菖蒲(どんど花)に由来します。「どんど花」は明和町の町花となっています。
白いアイリスも咲いていました。

 

    

ヒメリンゴ(姫リンゴ)
可愛い姫リンゴの花が、一杯咲きました。
今年も小さな真っ赤な林檎が沢山なって欲しいです。
食用には今ひとつ、鑑賞用です。

 

  

ムスカリ(moschos)
moschos はギリシャ語で麝香(ジャコウ)で、ブドウヒアシンス(葡萄風信子 Grape Hyacinth)とも言われます。
1960年、イラクのシャニダール洞窟で、5 〜6万年前のネアンデルタール人の骨とともに大量のムスカリの花粉が見つかって話題になりました。
この発見よりネアンデルタール人と現代人のホモ サピエンスは同じ仲間と考えられるようになってきました。
花言葉は「夢にかける思い」「明るい未来」です。
植えっぱなしで育てやすく、群生すると美しいブルーのカーペットのようになります。
 

  

 

  

ヒアシンソイデス(Hyacinthoides)
和名はツリガネスイセン(釣鐘水仙)と言われます。
柿の木の下の半日陰に咲きました。いつの間にか、群生となり、一面に拡がりました。
ピンクの花もありました。

  

  

ボタン(牡丹)
花の王様、牡丹の花です。
赤とピンクの2種類咲きました。
春の風に吹かれ、大輪の花がゆったりと揺れています。
 

    

  

ツバキ(椿)
クリスマスツリーのように椿の樹木にいっぱい花をつけました。
一枚一枚花弁で落ちることなく、いさぎよく花の形態を残して落花します。
地面は真っ赤に染まります。
白い椿が近所にあり、撮ってきました。

 

  

自宅の庭に毎年咲く自生のチューリップです。
いつの間にか、花も小さく、色の種類も少なくなり、黄色い花のみ元気で、多くを占めてしまいました。

理事長の四季の花めぐり(110)〜チューリップ 梨の花 花桃 ジューンベリー ゆすらうめ 辛夷

  • 2020.04.13 Monday
  • 09:09

ピンクスーパームーン
令和2年4月7日は満月であり、今年一番大きな満月でした。4月の満月をピンクムーン と言い、その年で一番大きな満月をスーパームーン と言い、今回それが重なってしまい、ピンクスーパームーン と言われました。一番遠くに見られる月より、地球より約50000km近いとのことです。
澄んだ夜空で普通のデジカメの望遠と三脚を使い撮りました。
 

  

チューリップ
切り花でいただいたチューリップを撮りました。
歴史上、オランダが栄えた17世紀ころ、1636、1637年にチューリップバブルがあり、チューリップの球根の値段が高騰し、一個の球根で立派な家が一軒買えたとも言われています。しかしこのバブルもすぐに崩壊して、多くの倒産者を出しました。
花弁が鮮やかな縞模様のチューリップが特に高価だったとのことです。
庭の地植えのチューリップはまだ蕾は硬いです。
 

    

梨の花
梨の花が満開で、ふくよかな香りが漂っています。となりのもう一本の梨の木にも花が咲き、今年こそは梨の果実の収穫を期待しております。

    

ハナモモ(花桃)
テルテモモ(照手桃)とも言い、この桃は花を鑑賞するために改良されたもので、八重咲きの大きな花桃です。
桃は「古事記」にてイザナギ命が黄泉の国から逃げる時、追いかけてきた悪い鬼に、桃を投げて逃げたと記載されており、古い時代からあったとされます。
 

  

  

ジューンベリー(Juneberry)
6月に可愛い赤い小さな実がなり、ジャムや果実酒が造られます。
果樹として徐々に普及して、最近は庭木やシンボルツリーとしても植えられます。
自家果実性(一本でも実がなる)、雌雄同株であります。
昨年は数個しか実がなりませんでしたが、今年は満開であり、沢山の実がなるのを楽しみにしています。

 

    

ユスラウメ(ゆすらうめ)
ゆすらうめは桜桃、梅桃、山桜桃、山梅桃などと書かれます。
戦後、子供のころ遊んでいる最中に木から直接取って食べた記憶があります。
小さなやや酸っぱい赤い実で懐かしい思い出です。
当今では、熟すまで待っていると、ほとんど鳥に食べられてしまいます。
ふるさとの庭のどこかにゆすらうめ 池内たけし
ママのほか信じられぬ子ゆすらうめ 岩松草泊
ゆすらうめこんなに熟れてと庭よりこゑ 高澤良一
 

  

  

こぶし(辛夷)
平生町商店街の街路樹の辛夷の花が満開です。
街の端から端まで、真っ青な空を背景に、真っ白な辛夷が咲き誇り、見事なコントラストをつけ、素敵な写真が撮れました。
先日、第二嘉祥苑「アコラス」の玄関先で撮った木蓮と同じ仲間です。
一弁のはらりと解けし辛夷かな 富安風生
真っ白な旅のはじめの花こぶし 杉山マサヨ

理事長の四季の花めぐり(109)〜黄色い花 (菜の花、パールアカシア、山茱萸、フリージア、ブルビネラ)

  • 2020.04.04 Saturday
  • 11:18

    

ナノハナ(菜の花)
回診の途中、五主町で撮影。風の強い中、黄色い花粉まみれとなり昆虫の気持ち。
若い葉は食用(アオナ) 、花をつけて鑑賞用(ナノハナ)、花のあとの種子より灯油(ナタネ)。
乳癌再発にて2010.8.12に64歳で亡くなった歌人 河野裕子氏の和歌
振りむかばなくなりさうな追憶の
ゆふやみに咲くいちめんの菜の花
また、おしどり夫婦と言われ、最愛の夫で歌人の永田和宏氏に送った彼女の絶筆の歌は
手をのべてあなたとあなたに触れたきに
息が足りないこの世の息が
司馬遼太郎の作品でNHKの長編ドラマとなった「菜の花の沖」に因み、司馬遼太郎の命日の2月12日は「菜の花忌」と言われます。

 

  

 

  

パールアカシア(パールミモザ、丸葉アカシア)
アカシアとミモザの名前の使いかたが曖昧であり、植物図鑑を読んでみてもこのモヤモヤは解決しませんでした。
ミモザアカシアとも言われます。
植樹した小さな苗がすくすく成長し、ようやく黄色い花をいっぱい咲かせました。
女性の政治的自由と平等を訴える日として、国連では3月8日を「国際婦人ディー」と定め「ミモザの日」といわれます。イタリアではこの日 女性への日頃の感謝を込め、ミモザ(アカシア)の花を贈る習慣があります。
イタリアのある街にて、飾られたミモザにより、街全体が輝くような黄色一色になる素敵なテレビ番組をみました。
以前大流行した西田佐知子の歌った懐かしい「アカシアの雨がやむとき」の歌のアカシアは「ニセアカシア」または「ハリエンジュ」と言われ別の種類です。

    

サンシュユ(山茱萸)
ハルコガネバナ(春黄金花)ともいわれ、春を告げる黄色の花の樹木です。
樹木全体が黄金のように、黄色く輝きます。
 

    

フリージア
和名 アサギスイセン(浅黄水仙)、コウセツラン(香雪蘭)
嘉祥苑の前庭に毎年群生に咲き誇ります。
花言葉は「純潔、友情、信頼」ですが、特に黄色いフリージアは「無邪気」
書かぬ日の日記の上にフリージア 神蔵噐
フリージア子に恋人のできたるらし 宇咲冬男
 

  

ブルビネラ(Bulbinella Floribunda)
ゆり科の植物で和名はハナアロエ(花蘆薈)英名はキャットテイル(猫の尻尾 cat’s tail)
嘉祥苑の駐車場の花水木の下に咲いてます。
花言葉は「試行錯誤」

理事長の四季の花めぐり(108)〜モクレン(木蓮) ヒヤシンス(風信子) ツクシ(土筆) 老犬

  • 2020.03.23 Monday
  • 09:10

  

  

モクレン(木蓮)
第二嘉祥苑「アコラス」の玄関前の木蓮が満開で、’山盛り天こ盛り,に咲いてます。
花が散ったあと、疲労により栄養失調になるのではないか?と心配です。
青空を背景に白い大きな花が誇らしげに咲いてます。
夏目漱石の難解語彙の多い小説「草枕」の11章より
余(よ)は石甃(いしだたみ)の上に立って、このおとなしい花が累々(るいるい)とどこまでも空裏(くうり)に蔓(はびこ)る様(さま)を見上げて、しばらく茫然としていた。眼に落つるは花ばかりである。葉は一枚もない。
木蓮(もくれん) の  花許(ばか)りなる  空を瞻(み)る
私も記念撮影しました。

    

ヒヤシンス(風信子)
30数年前、子供が小学生の時、学校で水栽培したヒヤシンスの球根を地植えにしました。
それ以来、毎年春になると、こちらが忘れているのに、律儀に定時に花を咲かせます。
ギリシャ神話で美青年のヒュアキントス(Hyakinthos)は医学の神アポロンと西風の神ゼピュロスとの男性同士の三角関係になり、ヒュアキントスがアポロンと円盤投げで楽しんでいるのに嫉妬したゼピュロスが、風を起こし、円盤がヒュアキントスに直撃し死亡します。
その血が地に流れてそこから生まれ咲いた花が、Hyacinth(ヒヤシンス)と言われます。
歌人 北原白秋の短歌に
ヒヤシンス薄紫に咲きにけり はじめて心顫(ふる)ひそめし日
この歌は隣家の年上の人妻との恋愛であり、不倫の歌です。
それにより、白秋は姦通罪として訴えられています。
歌人 木下利玄の短歌
二階より君と並びて肩ふれて 見下す庭のヒヤシンスかな
ヒヤシンスの花言葉は「悲しみを超えた愛」

    

  

ツクシ(土筆)
五主町の第二吉祥苑の近くを流れる碧川(あおかわ)の土手に沢山の土筆が顔を出していました。
明治の歌人、俳人 正岡子規は「つくし」が好きだったらしく「つくしほど食ふてうまきはなく・・・」と言っています。
子供の頃、食べた記憶はありますが、味は忘れました。
子規の短歌 (「仰臥漫録」より)
くれないの梅散るなへに故郷(ふるさと)に つくしつみにし春し思ほゆ
長い病床の子規は、梅にも土筆にも、目に映るにつけ、故郷を思ったのです。

 

我が家の老犬(お婆ちゃん)は寒い日は手だけ出して、部屋に引きこもりです。
もう春ですよ❗️

カレンダー

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

選択中の記事

カテゴリー

アーカイブ

理事長の四季の花だより

profilephoto

お花が大好きな堀江理事長が、四季の移り変わりのなかで、ふと目にとまったお花や風景などを取り上げ、日常生活で感じたことなども交えてお伝えいたします。

プロフィール

関連リンク

このブログを検索

その他

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM