卯年🐇
今年の1月は嘉祥苑内でコロナの発症があり、入居者様やご家族の皆様にご心配、ご迷惑をおかけしました。また職員の皆様にも大変頑張っていただき、ありがとうございました。
2月初めにようやく終息を迎えることができました。しかしまだまだ油断大敵です。
立春もすぎ、遅蒔きながら、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年の旧正月は早くて1月22日でした。旧正月は雨水(うすい、太陽暦の二十四節気の一つで2月19日ごろ)の直前の新月🌑の日となります。月の公転周期は29.5日のために旧正月は毎年異なり、1月22日から2月19日の間を移動します。因みに来年の旧正月は2月10日となります。(すこし理屈っぽくなりました😞)
写真の大きい方の10?程の可愛い兎の置物は、恒例によりお正月デイケアを利用された皆様にプレゼントさせていただきました。
史跡「忘井」
松阪市市場庄町をはしる旧伊勢街道沿いに、市場庄公民館があり、その門前に歌人 俵万智の歌が書かれています。
一枚の葉書を君に書くための
旅かもしれぬ 旅をつづける
この角より100mほど入ったところに、松阪市指史跡「忘井(忘れ井)」と言われる古い井戸があります。
奈良時代からはじまり、鎌倉時代の頃まで約660年続き、京の都より伊勢神宮の斎宮まで、斎王となった皇女が派遣されました。
この行列を斎王群行と言いました。
その途中、休憩地として「忘井」があり、ひとやすみして、この水を飲んだと言われます。
この「忘井」を詠んだ歌が「千載(せんざい)和歌集」の507に載っています。
58代斎王、恂子(じゅんし)内親王(白河天皇の六女)の斎王群行の際に、付き添った女官甲斐が詠んだ歌です。
別れゆく 都のかたの 恋しきに
いざ結びみむ 忘井の水 斎宮甲斐
(都と別れてきたものの、やはり都の方が恋しくてたまらない。さぁ忘れ井の水を飲んで、都のことは忘れましょう)
見過ごしてしまいそうな史跡ですが、たまには歴史探索もいかがですか?
蘇鉄(ソテツ)
コロナ禍で運動不足。公園散歩が増えました。
鈴の森公園で立派な蘇鉄に見惚れました。
南国情緒、南国ムードを感じ、また圧倒されるような佇まいです。
銀杏と同じ雌雄異体であり、精子を形成し、受精することを日本の植物学者の池野成一郎らが発見し、世界的にも有名であります。
雄花、雌花が異なり、蘇鉄は10年に一度程度の開花で、花を見ることができれば、ラッキーとのことです。
今回見たのは雌花であり、ラッキーの上に、花の奥に赤い果実を認めました。
雌花はドーム状であり、雄花はトウモロコシを太くした様とのこと。
葉の先は棘状になっていて刺さるととても痛いです。
昔、「島育ち」という歌があり、ラジオでよく聴きました。
昭和14年に奄美出身者の作詞作曲。
♪赤い蘇鉄の実の熟れるころ
♪加那も年頃 可那も年頃 大島育ち
自宅で育ててみたく思いましたが、1m成長するのに40年ほどかかるとのこと。
諦めました。
山茶花(さざんか)
今年の冬は赤い山茶花が特に目につきました。
松阪インターに行く街道沿いや高速道路の両脇にも赤い山茶花がずーっと続いて咲いていました。
俳句歳時記で山茶花の句を見ていましたら、山茶花の花弁が静かに限りなく、夜間にも、散っていく風情が多く詠われていることに気付きました。
椿は型を保ったままポトリと落ち、山茶花は一つ一つ花弁と散らして休みなく落ちていきます。散る山茶花を詠んだ俳句です。
山茶花の月の涙となり散りぬ 山口青邨
山茶花の早や咲きてをり散りてをり 右城暮石
山茶花の花散る月夜子は育つ 有馬朗人
月夜にも山茶花が散る止めどなし 細見綾子
山茶花は咲く花よりも散ってゐる 細見綾子
山茶花の咲くなりすぐに散る支度 ?橋としを
山茶花の散りて咲きゐしこと知りぬ 稲畑汀子
山茶花の毎日咲いて散りにけり 平間裕子
山茶花の咲くありホロリと散るもあり 鎌倉喜久恵
山茶花の惜しみなく散る古道かな 片野美代子
(例句が多く、少しくどかったですね。)
山茶花から顔を出した目白(メジロ)の写真から雀の三句
山茶花や雀顔出す花の中 松岡青蘿
山茶花や雀顔出す佳き日和 渡辺信也
山茶花を雀のこぼす日和かな 正岡子規
シクラメンとパンパスグラス
松阪農業公園ベルファームに行きました。
厳しい寒さのため、園内の温室の中で少し過ごし、帰りました。
温室の中の矩形の池の四つ角にあるシクラメンを撮ってきました。
「シクラメンのかほり」で歌われるように実に、本当に、清しい姿で、清々しい香りがあるかのように感じられました。
歌の力はすごいですね。
温室を出たところにススキのお化けみたいに大きく、魔女の箒のような穂を持った植物に出会いました。風に揺れる姿はなかなか情緒があります。アルゼンチンの大草原(pampasパンパス)に生えている草(grassグラス)よりパンパスグラスと言われます。
]]>みえ松阪マラソン🏃♀️
コロナに明けコロナに暮れた一年(否三年?)でした。
コロナ禍で2度中止になった「みえ松阪マラソン2022」がようやく令和4年12月18日開催されました。新聞によると参加者8100人とのこと。
嘉祥苑隣にあります第四地域包括支援センターの角の、鎌田町の交差点がちょうど折り返し点の一つであり、見学、応援しました。
旧国道23号線をこちらに向かってくる大勢の人々のエネルギーに圧倒されました。
2枚目の写真は包括支援センターの二階から撮り、折り返していく選手の皆さんも写っています。
マリーゴールド (紅黄草 孔雀草)
歌手のあいみょんが2019年にリリースした「マリーゴールド」がヒットし、今年は一年中耳にしました。
♪麦わら帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる
♪あれは空がまだ青い夏のこと
♪懐かしいと笑えたあの日の恋
♪「もう離れない」と…………
特別養護老人ホーム百花苑の玄関に沿って、鮮やかな黄色のマリーゴールドの花が見事に咲きました。
日本名もありますが、マリーゴールドのカタカナ名の方が納得できそうになりました。
80歳の私も思わずこの歌を口ずさんでいます。歌のチカラは凄い。
三度栗(サンドクリ)
三度栗の花が咲き、毬栗(いがくり)となり、破裂し栗の実🌰が出てきました。
弘法大師空海が諸国巡礼の先で心の優しい子供たちに出逢い、一年に三度栗が実る栗の木をご褒美にあげたという逸話があります。
買い求めて3,4年経ちますが、花が咲き、実がなるのは、まだ一年に一回きりです。
空蝉( うつせみ )
季節はずれですが、庭で蝉の抜け殻を見つけましたので、蝉の話を。
空蝉(うつせみ)は蝉の抜け殻のことですが、形があるが中身が空っぽであることから、古来より虚(むな)しいこと、儚(はかな)いことに例えて言われました。
源氏物語54帖の第3帖の登場人物が「空蝉」と言われる女性で、源氏物語の主人公 光源氏が空蝉の寝所に忍び込んだが、空蝉は一枚の薄衣の着物を残して、抜け出し逃げ去ってしまっていたことから、蝉の抜け殻にちなんで名付けられました。
冬になり、庭に出ると樹木にしっかりとくっ付いた蝉の抜け殻に出逢います。夏の蝉時雨(せみしぐれ) が嘘のことのように思われ、成虫になってからの短い一生を思うと、儚い生命の定めを感じます。
最後の抜け殻の写真は、昨年の夏にはすでに家のコンクリートの壁にあり、今年の夏も経過しました。
少し気味悪い写真もあり、すみません。
]]>感染症の対応に専念するため、ブログの更新を一時、休止させていただきます。
引き続き、施設内の感染防止に努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
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燕(ツバメ)の子
4、5年前よりクリニックの裏口にある巣に今年も燕が来て、四羽の子を育てています。
親燕は涙ぐましいほど一生懸命、子燕に餌を運びます。
一日中休むことなく、繰り返し繰り返し、巣に飛んできます。
人の世界には、育児放棄や虐待など問題になっているのに。
この2、3日後に燕は巣立ちました。
巣立ち後も何日間は、古巣(実家)の周りを飛び回っていました。
口見えて世のはじまりの燕の子 加藤楸邨
いっせいに喉もと反らし燕の子 鷹羽狩行
燕の子口いっぱいに空を吸ひ 掛井広通
空の高さをまだ知らず燕の子 佐藤景心
燕の子親の視界の中にをり 稲畑汀子
喉の奥いっぱい見せて燕の子 島田麻子
顔中を口に替へをり燕の子 内山タエ
これ以上開けられぬ口燕の子 足立幸信
花の如き口をあけたり燕の子 青木月斗
ナツツバキ(夏椿) 沙羅の木(シャラノキ)
特別養護老人ホーム「百花苑」の玄関にある夏ツバキの花です。
一日花であり朝に開花して夕方には花の形を保ったまま落花します。
地味な上品な花で、茶花としても使われ、落花の際の潔(いさぎよ)さに、人生の無常を重ねられます。
平家物語の有名な冒頭の
祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、精者必衰のことはりをあらはす……。
の「沙羅双樹(サラソウジュ、シャラソウジュ)」は「沙羅の木」と別ものとされますが、
同じものとしてとりあげられることが多いです。
仏教の釈迦が沙羅双樹の下で涅槃(ねはん)に入ったとされ、日本では夏椿がこの沙羅双樹と誤認されたとも考えられます。
寺の敷地に夏椿(沙羅の木)が沙羅双樹として植えられることが多いです。
京都市右京区の妙心寺東林院は、咲く沙羅双樹の白い花と、地面に原型のまま崩れずに上向きに落花した沙羅双樹の花の調和の見事さで、開花の時期は一般に公開されます。
花を拾へば はなびらとなり沙羅双樹 加藤楸邨
沙羅の花 捨身の落花惜しみなし 石田波郷
いにしへも今のうつつも悲しくて
沙羅双樹のはな 散りにけるかも 斎藤茂吉
アメリカディゴ( 亜米利加梯梧)
鈴の森公園で見ました。
燃えるような真っ赤な花で南の国の雰囲気満々の花でした。
マメ科の落葉樹。沖縄の県花であり、鹿児島の県木とのこと。
ディゴ(梯梧)の花とは別の花とも言われますが、同一視されています。
ディゴ(梯梧)の花は和名カイコウズ(海紅豆)と言われます。
The Boomの曲「島唄」の出だしの歌詞
でいごの花が咲き、風を呼び嵐が来た
でいごが咲き乱れ、風を呼び嵐が来た
とディゴが歌われています。
琉球大学で学生に送られる入学試験の合格通知の文面は「ディゴ咲く」とのこと。
本土では合格、不合格通知は「桜咲く」と「桜散る」でした。
ネットのブログで見た俳句です。季語にアメリカディゴはありません。
アメリカディゴ燃え尽きて梅雨晴間
短夜にアメリカディゴ燃え尽きぬ
梯梧の花、海紅豆(カイコウズ)は晩夏の季語にあります。
蕾よりすでに火の性(サガ)海紅豆 大岳水一路
火の国に火のいろ保つ海紅豆 角川照子
ディゴ散り悪党面の幹や葉や 金子兜太
梯梧燃ゆ無告の民の戦時 戦後 伊丹三樹彦
おろかなるたたかいの夢 海紅豆 石原八束
アガパンサス(Agapanthus)
和名はムラサキクンシラン(紫君子蘭)です。
立ち姿は優雅で美しいですが、性質は強くて、植えっぱなしでほとんど手がかかりません。
特別養護老人ホーム「第二吉祥苑」の玄関にありましたが、街中でもよく見られます。
Agapeはギリシャ語で「愛」の意味。Anthosは「花」の意味で、花言葉は愛の訪れ、恋の訪れ、恋の季節、ラブレターなどです。
アガパンサス我が歳時記のニューフェース 照れまん
アガパンサス初夏の水辺の色に咲き 照れまん
炎天やアガパンサスの澄みし青 徒然庵
アガパンサス大路彩る梅雨の花 徒然庵
梅雨空もアガパンサスの花の色 壺中山紫庵
アゲハチョウ(揚羽蝶)
花の写真を撮っていましたら、大きな揚羽蝶が目の前に羽根を誇示するように止まりました。
まるで撮影を催促しているようでした。
写真に撮ってじっくり見ると、白黒の実に素晴らしい左右対称の翅の模様です。
青色も少し見られます。
どうぞ、自然(神)のなせる技?を、ゆっくりご覧ください。
ロボット
用があり5月の連休前に京都大学附属病院に行きました。
外来の採血室と検査室が離れており、写真のようなロボットが採取した血液の輸送に活躍してました。
赤い顔と青い顔の2台のロボットが交互に、両室の間をすれ違う人に声掛けながら、絶え間なく行き来していました。
「こんにちは」と声をかけると「こんにちは」と返事もしてくれます。
ぶつかりそうになったら、停止し声をかけてくれます。
このように仕事の一部をロボットに任せることが、今後増えてくるのでしょうね。
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↑会心の作です!
バラ(薔薇)
薔薇の花束をいただき、花が枯れたあと、最後に挿し木をしました。
書籍からの知識で、鹿沼土(かぬまづち)とルートンという発根促進剤を購入し、挿し木をしましたところ、素人ながら高確率で挿し木が成功し、今年は鉢植の薔薇がつぎつぎと咲いています♪
ただし(1)花が小さいこと(2)茎が細く花の重みで下に垂れてしまうこと(3)葉に黒点病が見られること、などこれから勉強して改善すること沢山あります。来年は乞うご期待!
親切心で、鉢に生えた草を抜こうとすると、痛い棘で手を刺し、恩を仇で返してくれます😆。
女優に恋をした貧しい絵描きが、百万本の薔薇をプレゼントし、街の広場を薔薇🌹で一杯にした加藤登紀子の歌「百万本のバラ」は素敵な歌ですね。
百万本の薔薇をください これからは
ひとりで生きていくのですから 江副壬曳子
バラを漢字で薔薇と書くと女性にもてそうで、練習した若かりし日がありました。
麦畑
今年の春は雑事に追われました。
そのため、4月に入った途端、「百花繚乱」の文字の如く、多くの花が咲き彩り、たくさんの写真を撮りましたが、ほとんどお蔵入り、在庫写真となってしまいました。
新緑の5月も終わり、早、6月半ば梅雨の季節になりました。
郊外に行くと刈り終わった麦畑は目立ちます。
ウクライナ🇺🇦の戦争で、多くの国で小麦不足による飢餓の不安が高まっております。
このことが頭の中にあり、麦畑を意識したのでしょうか?
ドクダミ
今年の春は雑用のせいにして、草取りも怠けてしまい、庭や畑は草が生い茂り、雑草の天下になっています。
写真のドクダミもその一つ、庭の片隅がドクダミで覆われました。
薬草としても重宝されますが、やはり私にとっては悪臭のある根絶し難い雑草です。
牧野富太郎博士は「雑草という名の植物はない」と言われましたが。
よく見ると花は白い可憐な花で、なかなか風情もあります。
が、心を鬼にして退治しなければなりません。
網のように土中に張った根から退治するのは並大抵ではありません。
百花繚乱。四月を彩った「お蔵入りした」いろいろの花の写真から、いくつかを抽出しました。
?ミヤコワスレ(都忘れ)
鎌倉時代1221年の承久の乱に敗れ、佐渡に遠流された順徳帝が、庭に咲く紫色の一茎の野菊を見て、都を想い「都忘れ」と呼び、傷心の慰めにしました。
都忘れふるさと捨ててより久し 志摩芳次郎
人恋し都忘れが庭に咲き ?橋淡路女
写真のように群生に咲くと、私の好きな、「人恋し都忘れが庭に咲く」のもつ都忘れの淋しい、孤独の風情、日陰の雰囲気が飛んでしまいそう。
都忘れはやはり、庭の片隅、木影に1,2本隠れてひっそり咲いていてほしい。
?スズラン(鈴蘭] 君影草
ひっそり咲いていて見落とすところでした。
芳香があるとのことですが、丈が低くて嗅ぐことはできません。
写真を撮るのも丈が低いため地面に顔をつけるようにして撮り、ひと苦労でした。
来年も咲くように、周りの草を取り、大切に育てています。
鈴蘭の鈴振る風を友として 椎橋清翠
?ネムノキ(合歓の木)
柿の木の下の影で咲いています。
象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶ(合歓)の花
松尾芭蕉の「奥の細道」の中の秋田の象潟での句です。
呉王の夫差(ふさ)に献上された絶世の美女 西施(せいし)を夫差が溺愛し国が傾いたと言われています。
国王が美女に夢中になり、政治を怠り、国が傾くことを傾国、傾城といいます。
高校時代に漢文の時間に、訳のわからぬ間に暗記させられた、白楽天の長い漢詩、「長恨歌(ちょうごんか)」は唐の玄宗帝が楊貴妃に溺れ、国が傾いた話です。
雨に濡れてうち萎れる合歓の木の様は、中国の絶世の美女、西施が憂いにまぶたを閉じてうつむいている姿を象徴しているように見えると歌っています。
?サンドグリ(三度栗)
一年に3回実を結びます。
この伝説にはほとんど弘法大師 空海が登場します。
花の写真です。栗🌰が成りましたらまた掲載します。
栗みのる六分(りくぶ)の俠気秘めながら 坂本木耳
この句は、バンカラの旧制高校生の愛唱歌、与謝野鉄幹作詞の「ひとを恋ふる歌」からきていると思われます。
「妻を娶(めと)らば才長けて、、、、、友を選ばば書を読みて六分(りくぶ)の俠気四分(しぶ)の熱」
私も大学生だった昭和30年後半に宴たけなわになると旧制高校の寮歌などと一緒に友と肩を組み、大声でよく歌いました。
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先日、14年飼っていた雌の柴犬の鞠(マリ)が亡くなった。
老衰と診断しました。
鞠(マリ)は12,3年前に3匹の仔犬を出産しました。
当時は仕事も忙しく、時間の余裕もなく、仔犬を手放しました。
少し余裕のできた今となっては、手元に置いておけばよかったと、思っております。
その3匹の可愛い、ヤンチャな仔犬の写真です。
因みに、数式の話(笠倉出版社)に掲載されていた「人間でいうところの犬の年齢の計算法」によると
小,中型犬の年齢=24+(犬の年齢-2年)×4
大型犬の年齢=12+(犬の年齢-1年)×7
これによると、小,中型犬は最初の2年で24歳、その後1年ごとに4歳ずつ歳をとり、大型犬は最初の1年で12歳、2年目から1年ごとに7年ずつ歳をとることになります。
河津桜
3月17日、特別養護老人ホーム「第二吉祥苑」の近くの河津桜を見てきました。
約1.5kmの水路に沿って咲く約360本の桜堤「笠松河津桜ロード」を、今年は初めて、端から端まで歩いてみました。
桃の花
3月3日の雛祭りは「桃の節句🎎」と言われますが、この時期ではまだ桃の蕾は硬く、むしろ梅が盛りの時期で「梅の節句」とも呼ばれているそうです。
昔は「桃の節句」は旧暦の3月3日に行われました。
今年は4月3日が旧暦の3月3日にあたり、この時期になると桃が満開となります。
1枚目の写真はわが家の桃の写真で、枯れた桃の根元より伸びた枝(ひこばえ、蘖)に咲いた桃の花です。2,3,4枚目の写真は近所の鉢植えの見事な桃の花。最後は散歩で見た大きな桃の花木です。
ヒマラヤユキノシタ
これまで、イワザクラ(岩桜)と思っていましたが、図鑑では別の花でした。
ネットで、「葉はツワブキ(石蕗)に似て、ピンクの花の咲く花」で検索すると一発で「ヒマラヤユキノシタ」と的中しました。
花の名前を探す図鑑がいろいろありますが、なかなか上手く見つけられません。
ネット検索の凄さを体験しました。
ミモザの花
今年は自宅のミモザが不調でガッカリしていましたが、散歩の途中で見た見事なミモザの大木の花を見て、家人の許可を得て写真を撮ってきました。
3月8日は国際婦人デーであり、この日、イタリアの町では「ミモザの日」としてミモザの花を町中で飾ったり、贈ったりして町が黄色になってしまうほどとのこと(TVで見ました)。
また南フランスでは130kmにわたる「ミモザ街道」Route du Mimosaがあるとのこと。
透明に澄んだ明るい地中海沿岸の雰囲気にピッタリの花ですね。
シクラメン
立派なシクラメンをいただき、クリニックの待合室に飾ってあります。
窓越しに日差しが入り、環境がマッチしたのか、素敵な状態でずいぶん長く咲き続けております。
和名は篝火(かがり火)のように見えるところから、植物博士の牧野富太郎がカガリバナ(篝火花)と名付けました。
小椋佳の作詞作曲による「シクラメンのかほり」は一世を風靡しましたが、歌詞の中で「シクラメンほど清(すが)しいものはない」の清しいは口語の辞書(広辞苑)には載っていなく、清々しい(すがすがしい)として載っています。古文では、清々し(く)として使われており、このような文語調風の歌詞が曲の魅力を保っていると思われます。
言葉を巧みにくみあわせ、夢やロマンのある格調高い詩歌を作りあげる才能は羨ましい限りです。
なお古語辞典では、香りは「かほり」でなく「かをり」となっております。
「かほり」は小椋佳の奥さんの「佳穂里(かほり)」に因んだものという話もあります。
(話しがくどくなってすみません)
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梅とメジロ
最近、可愛い小鳥 メジロ(目白)に凝っています。
前回はサザンカ(山茶花)とメジロの写真でした。
今回は梅に来るメジロの写真です。
コロナ禍で自粛生活で、休日は正岡子規の「墨汁一滴」「病状八尺」先柄、縁側より庭に来る鳥を観察しています。
「梅に鶯」と言いますが、今年は待っていますが、まだ鶯は来ません。
メジロが梅の花によく来ております。
でもメジロの写真を撮るのは結構な労力でした。
目の周りの白いリンクが目立ち、渋い草色がなんとも言えない可愛さと風情があります。
アオサギ(青鷺)
大きなアオサギが庭に降りてきました。
驚きました。
池の金魚を狙っていました。
スズメ(雀)もハト(鳩)も飛んできました。
お雛祭り(桃の節句)
昨日はお雛様でした。嘉祥苑の玄関に例年通り飾りました。
少し遅れましたが、二十四節気のひとつの「雨水(うすい)」(今年は2/19)の日に飾りました。
節句が終われば、早く片付けないと、お嫁に行けないと言われていますが、やはり二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」(今年は3/5)の日に片付ける予定です。
おひなさま 常に隣に好きな人 中学三年生
おひなさま おだいりさまをすきですか 小学二年生
ひなさまをかざっている母 きれいだね 小学三年生
おひなさま かざらなくても母がいる 小学五年生
ひなを出す母との時間 宝物 中学三年生
明日へゆく わたしを見てておひなさま 高校生
ももの花 旅立ちの日も あと少し 高校生
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メジロ(目白)
江戸時代の俳人 松岡青蘿の句に
山茶花(さざんか)や雀顔だす花の中
山茶花は花の少ない冬に、私たちの目を楽しませてくれます。
陽のあたった冬日に、メジロも山茶花の垣根の中、花の蜜を吸いにきていました。
メジロは雀より小さく、緑色で、目の周りに白いリングがある可愛い小鳥です。
小さい分、警戒心が強いのか、枝の中を敏捷に動き回り、なかなか撮影の難しい鳥でしたが、なんとか撮影できました。
4枚目の写真は右下にみられます。
ジョウビタキ(尉鶲)
庭に毎日のようにやってきます。
お腹の部分が鮮やかな黄色で、雀よりやや大きく、人懐っこい鳥です。
いつも一羽で庭に遊びにきます。
清少納言の「枕草子」の38段に「鳥は~」の中にヒタキの名で出てきます。
火打ち石を打つような鳴き声により火焚き(ヒタキ)と言われるとのこと。
見ていて心の安まる小鳥です。
ヒヨドリ(鵯)
庭の山茶花や椿の花蜜を吸いにきます。
鋭い鳴き声で、眼前を矢のように飛んでいきます。
立春も過ぎ、2月も半ばですが寒い日が続いています。
おそまきながら、明けましておめでとうございます。
寅年に因み、今年も例年通り、お正月に嘉祥苑のデイケアを利用されました方に、寅の置物をプレゼントさせていただきました。
8cmほどの猫のような可愛い❤️置物です。
六十干支によれば、今年は壬寅(みずのえとら)にあたります。
六十干支とは十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子牛寅卯辰巳午未申酉戌亥)の組み合わせであり、60の組み合わせ(10と12の最小公倍数)があり、壬寅はその一つであります。
干支(えと)とも言われ、60年ごとに繰り返されます。
壬寅は「厳しい冬を乗り越えて、万物が芽吹く成長の年」とのこと。
コロナ禍に打ち勝ち、皆様のご健康とご多幸を祈念いたします。
寅の置物の前に、小さな魚を抱いた寅の5個の置物の並んだ写真を撮りました。
クイズ:2枚の写真を比較して1箇所異なるところがあります。おわかりですか?
松阪駅構内にある「まつさか交流物産館」にて購入した「万古焼」の寅の置物です。
一頭では寂しいと思い二頭買いました。
大きさは8cm程で、振ると鈴の良い音色が聞かれます。
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リュウゼツラン(竜舌蘭)
関連施設の松阪自動車学校で竜舌蘭が26年ぶりに咲きました。
この竜舌蘭は、1963年(昭和38年)に松阪自動車学校が現在の松ヶ島町に開設した際に記念に植えたもので、1995年(平成7年)に初めて開花し、今回26年ぶりの2度目の開花です。
今年5月の初めに突然茎が現れ、あっという間に成長し、6月半ばには10mほどになりました。
竜舌蘭は熱帯植物で、当地では四季があるため成長が抑えられて、開花までの期間が長くなると言われています。
咲くと新聞記事になるほど珍しいと言われています。
次回咲くときは、私どもはもうこの世にいないかもしれません。
この蘭の花のこと、次世代に伝えておかないと、突然に茎が伸び、花が咲き、ビックリするかもしれませんね。
写真は7月半ばに撮影しました。
ニホンイシガメ(日本石亀)
日本特有の石亀と思っていますが、自信ありません。
九月初め、ボーと庭を眺めていたら、何か動くものがある。
よく見ると石亀が、この世に初めて顔をだす瞬間。
感動し興奮し、カメラに収めました。
1枚目は卵を割り、穴より、初めて見る新世界を観察しているところ。
2枚目は精一杯、この世に出るための努力をしているところ。
3枚目は亀の人生でなく、亀生を歩み出しました。穴の中にもう1匹が控えています。
幸せな亀の一生になりますように。
サンドグリ(三度栗)
昨年植えた三度栗が今年も花が咲き、一人前に実がなりました。
三度栗には多くの三度栗伝説があります。
弘法大師空海がある村を通りかかったとき、子どもたちが美味しそうに栗を食べており、自分にも分けてくれと頼んだところ、子どもたちが快く分けてくれたので、この村にこれから一年間に栗を三度成らすことにしようと言ったとか。
三日月
令和3年10月10日の三日月です。
夕方7時半ごろ。
月の入りは8時前。西の堀坂山に沈んでいく寸前です。
三日月は昼間に出ていて、夕方しか見られません。
1枚目の写真の右下の星は宵の明星(金星)だと思います。
三日月の鎌の刃の部分は、刃の欠けた鋸のようにギザギザしていますね。
普通のデジカメでも三脚を使い撮影するとこの程度に撮れます。
私ごとですが、この7月20日をもって、34年間つとめた医療法人嘉祥会 理事長を退任し、嘉祥会理事、嘉祥苑管理者の中川裕先生に引き継ぎいたしました。
この「理事長の四季の花だより」はこれから「Dr堀江の四季の風だより」として続けていく予定です。
少し休暇をいただき、改めて再出発いたします。
よろしくお願いいたします。
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ツバメ(燕)
特別養護老人ホーム「吉祥苑」の裏口の軒先に燕の巣があり、5匹の雛鳥がいました。
NHK日曜日19時30分からの「ダーウィンが来た」を見ていると、動物は本能として?自分の遺伝子を未来に継なぐために雄は雌をめぐって激しく戦い、?雌は子を命懸けで守り育てる{逆の雄の場合もあり]。
親燕もまさしく子育てに懸命です。最初の写真は餌をおとなしく待っている所です。雛燕の大きな黄色い口が可愛いですね。グッドタイミングで写真が撮れました。
アジサイ( 紫陽花 )
このブログの愛読者?より、次回は紫陽花ですなと言われ、なんとか梅雨時に掲載できました。
50年程前、鎌倉の建長寺で結婚式があり、帰り道に近くにある「あじさい寺」とも言われる有名な「明月院」に寄り、紫陽花を見てきました。当日は梅雨の晴れ間の蒸し暑い日で、宴会の後の酔った気分もあり、ふらふらになって参った記憶があります。その新郎様も数年前に亡くなりました。
あぢさいやなぜか悲しきこの命 久保田万太郎
松阪市中部台公園のトリムコースは散歩やジョギングにいいコース。この道辺に沢山の紫陽花があり、目を和ぐませてもらいました。もう2-30年前の話。来年は見てこよう♪
今春も沢山の花の写真を撮りましたが、コロナ禍の所為にしてブログ掲載をサボり、沢山の在庫を抱えております。今回は在庫整理で少し時期外れですが掲載いたします。
チューリップ
花壇で放ったらかしのため、赤と黄色だけになってしまいました。花も小さいです。
ジューンベリーの実
花屋の隅で捨てるようにあった苗を値段交渉して買ってきて数年。今年は見事に沢山開花し、写真の様な見事な果実が成りました。
しかし、あっという間に、鳥に全部食べられてしまいました。
花も実も目を楽しませてもらったから、まあいいか!
アマリリス
何年にもわたって、春になると鉢植えのアマリリスが咲きます。水をやっているだけです。手間の掛からない花です。
華やかに咲いても孤独アマリリス 川口咲子
ルイジアナアイリス
嘉祥苑の中庭に初めて咲きました。職員のどなたかが、植えてくださいました。
この色は、忘れ難い色ですね。
見つめているうちに、慣れてきました。
シロツメクサ( 白詰草 )
別名シロクロバーとも言い、野草ですが、畑の雑草防止で撒いたものが、グングン拡がってしまいました。
通常は3枚の小葉ですが、4枚あるのを「四つ葉のクローバー」で幸福が来ると言われ、若い頃は根気よく探し、見つけて周りの友達に自慢したものですが、いまではその様な根気はありません。
母に編む白詰草の首飾り 佐山苑子
ハルジオン( 春紫苑 )
繁殖力旺盛で生命力もとてもつよい雑草です。
一部の地域では「貧乏草」と言われ、折ったり摘んだりすると、貧乏になってしまうと言い伝えられています。
写真にすると可愛い花ですね。
ムラサキカタバミ
もとは観賞用だったものが、駆除困難な雑草となり、さらに環境省より要注意外来生物に指定されております。
よく観察するとピンク色の美しい花です。
ゼラニウム
毎年、何の世話もしないのに咲いてくれます。
当然、株も花も小さくなってきました。
もっと大切に扱ってあげなくては。
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コロナ禍での不安は一年半以上続き、オリンピック開催の有無も決まらない中、今年の春はあっという間に過ぎてしまい、梅雨の季節を迎えております。
ブログはサボっていましたが、目の前を沢山の花が駆け抜け、アルバムにも春の花が溜まってしまいました。
ヤマブキ(山吹) 別名 面影草(オモカゲソウ)
山吹色はオレンジと黄色の中間の鮮やかな黄色です。園芸用の八重の山吹は雄蕊(おしべ)が花弁に変化したために花粉ができず実がなりません。
醍醐天皇の皇子 兼明天皇の詠んだ有名な歌
七重八重花は咲けども山吹の
実のひとつだになきぞ悲しき
室町後期の武将 太田道灌が鷹狩りにて俄雨にあい、みすぼらしい家に駆け込み、蓑(みの)を貸してくれと頼んだが、そこの少女が蓑でなく山吹の花の一輪を渡したので、道灌は怒って帰った。後になり「実のひとつ」が「蓑のひとつ」にかけてあることを知り、無学を恥じて歌道に精進したとのことです。
この歌は後拾遺和歌集1154番で岩波文庫版によれば、「悲しき」が「あやしき」になっています。
白いライラック 白いリラの花
特別養護老人ホーム 百花苑の駐車場に咲いていました。
日本の宝塚歌劇団の定番曲「すみれの花咲く頃」は
ドイツでは「再び白いライラックが咲いた」
フランスでは「白いリラが再び花咲くとき」という題名です。
日本では「ライラック」を「すみれ」に変えて、日本人の心の歌として定着しました。
ハマダイコン(浜大根)
特別養護老人ホーム第二吉祥苑近くの碧川(あおかわ)に流れる水路の周辺に咲いており、野生の雑草ですが、白く一面に咲いており、思わず車を停めて立ち止まり撮影しました。
日本全国の海や川沿いの砂地に自生する多年草であり、薄紫から白色まで見られます。
浜大根の姿は海の向こうへ旅立ってしまった大切な人の帰りをじっと待つ女性のように見えることから、花言葉は「ずっと待ってます」とのことです。
蜜を求めて色々な虫が集まっていました。蜂も来ていました。
野大根も花咲きにけり鳴く雲雀 小林一茶
風はただ浜大根の花を吹く 森田峠
アザレア(Azalea) 西洋つつじ オランダツツジ
ツツジ類の園芸品種。
耐寒性に弱く、冬には窓際と言われています。
地植えのまま忘れられており、春になると美しい桃色の花を咲かせて、やっと気づかれます。
ヒヤシンソイデス
別名 釣鐘水仙 (ツリガネズイセン)
花は釣鐘状で花弁の先端部が軽くカーブしている。
強健であり、自生地も木陰にあり、いつのまにか増殖している。
スズラン (鈴蘭)
背丈の低い花でとても可愛いが、強い毒性があり要注意である。
4枚目の写真は丈の低い花を下から覗くように撮り、なかなか撮りにくく中の様子はあまり見られません。
ムギゼンノウ ( 麦仙翁 )
ヨーロッパでは麦畑のそばに咲き、雑草として除かれます。
日本では観賞用として流通しています。
ミヤコワスレ (都忘れ)
野春菊とも言われ春に咲く菊、ミヤマヨメナ、アズマギクなどと呼ばれます。
百人一首100番目の順徳天皇が承久の乱後、佐渡島に流されて、この花に目をとめ、かっての栄華も都恋しさも忘れさせた花ということにより都忘れと言われました。
人恋し都忘れが庭に咲き 高橋淡路女
大好きな俳句ですが、そっと人知れず、陰のような静かなところで淋しく咲いているのが似合う花です。
リビングストンデージー
アフリカ探検家リビングストンより命名。
松葉菊の仲間で、株いっぱいに重なり合うように咲き、花色も豊富で蛇の目模様があり、二色咲きの品種も多く、華やかな印象です。
嘉祥苑の和室の中庭に職員の方が植えてくださいました。
イキシア 和名 ヤリスイセン( 槍水仙 )
カラフルな花で、花の大きさも様々で、香りの強いものもあります。
性質の強い花で、冬の寒さに注意すれば、球根もよく増えるとのこと。
毎年、ほったらかしでも咲いています。
シラン ( 紫蘭 )
白い紫蘭は、シロバナシラン( 白花紫蘭 ) ハクラン( 白蘭 )とも言います。
半開きで下を向くことの多い花で、花姿は女性がうつむく姿を連想させ、上品で美しいと言う意味から、花言葉は「美しい姿」があり、他に「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」など。
紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり 北原白秋
君知るや薬草園に紫蘭あり 高浜虚子
雨を見て眉重くゐる紫蘭かな 岡本瞳
花弁の内側に目立つ襞(ヒダ)が見られます。
モッコウバラ(木香薔薇、木香茨 )
つる性低木で枝には棘(とげ)が無く、一般には八重である。
挿木で簡単に増えます。
フリージア
日本名 アヤメスイセン(菖蒲水仙)、アサギスイセン(浅黄水仙)
嘉祥苑の駐車場に毎年咲きます。黄色と赤色です。
黄色が多いですが、色とりどりあり、色により花言葉も異なります。
賑しく見舞はれし夜のフリージア 結城昌治
フリージア受話器を置きし時匂ふ 西村和子
フリージア子に恋人のできたるらし 宇咲冬男
フリージアに秘めごと少し朝の卓 桜井照子
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ヤエザクラ( 八重桜 ) ボタンザクラ( 牡丹桜 )
コロナ禍の中、三波、四波とますます感染者数が増えており、心配と不安の毎日です。
その間にも関係なく、春は慌ただしく経過して、五月を迎えました。
ブログ掲載もサボっている間に、花の写真は貯まってくる一方であります。
一連の桜の饗宴が終わり、最後に八重桜が手鞠のようにふっくらと見事に咲きました。
八重桜は開花時に葉も見られます。
百人一首61番 八重桜を詠った万人が知る伊勢大輔の和歌。
いにしえの奈良の都の八重桜
けふ九重ににほひゐるかな
伊勢大輔は一条天皇の中宮彰子(藤原道長の娘)に紫式部、和泉式部たちと共に仕えました。
ひとひらの雲ゆき散れり八重桜 三橋鷹女
八重桜太陽汗を流し居り 佐野青陽人
八重桜さかりの後をおもひけり 原石鼎
紅いハナミズキ(花水木)
五主町の特別養護老人ホーム 第二吉祥苑の花水木です。
以前、堀江クリニックの玄関にはシンボルツリーとして、紅白の花水木が四本あり、毎年目を楽しませてもらいましたが、駐車場整備により白い花水木一本になってしまいました。
三本は第二嘉祥苑「アコラス」に移植しましたか、残念ながら枯れてしまいました。
第二吉祥苑の青空のもと映える紅い花水木の写真です。
スズランスイセン (鈴蘭水仙)
和名 オオマツユキソウ (大待雪草)という素敵な名前があります。
毎年庭の隅に咲いていたとのこと、気づきませんでした。
水仙のような葉に「鈴蘭」のような白い可憐な花をつけます。
空から舞い落ちる雪のようで Snow Flake ( スノウフレイク 雪片 )とも呼ばれます。
写真のように花被片の先の ‘ 緑色の斑点 ‘ が特徴です。
Loddon Lily ( ロドン川の百合 )とも言われます。ロドン川はイングランド南部のテムズ川の支流です。
黄色い水仙
前回はオーソドックスな白い水仙でしたが、少し時期が過ぎましたが、黄色い水仙の写真を載せます。
水仙は園芸種として沢山の種類が見れますが、いずれも暖かくなると、突然、大地より芽を出し、あっという間に、清楚な花をつけて、目を楽しませてくれます。
アシビ( 馬酔木 )
馬が葉を食べると、毒にあたり、酔ったようにふらつくようになる木。
地味な花で少し薄暗い日の当たらないところで咲いている雰囲気があります。
正岡子規の没後、伊藤左千夫やが創刊した短歌雑誌「馬酔木」(1903-1908)、や水原秋桜子らが創刊した俳句雑誌「馬酔木」(1928-)などで使われ、いづれも後に「アララギ」「ホトトギス」につながっていきます。
花馬酔木われ瞑想の椅子の欲し 小宮山勇
花馬酔木死より静かな息をして 野口香葉
いっせいに鈴なるさまの花馬酔木 鷹羽狩行
カリンの花( 花梨の花 )
グループホーム「嘉祥苑」の裏にある「花梨の木」に咲いた「花梨の花」を初めて見ました。
大変可愛い2-3cmの小ささなピンクの5枚弁の花です。
葉の影に隠れて引っ込み思案の雰囲気です。
この花から、秋になると黄色くて硬い大きな果実をつける花とは想像できません。
果実はよい香りがあり、喉の薬やのど飴で有名です。
かりんの花数へたくなるやさしさに 相馬遷子
花梨咲く徘徊の母薄化粧 土谷敏
ドウダンツツジ ( 満天星、灯台躑躅 )
釣鐘状の白い可愛い花です。
秋になると真っ赤に紅葉します
1991年2月に栃木県烏山天文台で、火星と木星の間にある小惑星が発見されました。
6786 Doudantsutsujiと命名されました。
満天星(どうだん)の花より蜂の大きけれ 阿部みどり女
満天星(どうだん)に雀寝にくる金閣寺 萩原麦草
ユスラウメ ( 梅桃、梅桜、桜桃、山桜桃梅 )
ユスラウメの実はみんな鳥が食べ、人の口には入りません。
蝶飛んでゆすらの花のこぼれけり 正岡子規
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ミツマタ(三椏,三叉)
春爛漫。次々に開花する花に追いかけられています。
高浜虚子が詠んだ俳句に
春風や闘志いだきて丘に立つ
正岡子規の興した伝統俳句を守るため、季語や定型に拘らない新傾向俳句に対して戦うために奔走している時の虚子の決意をあらわしています。
今年も三椏の花が見事に咲きました。
ジンチョウゲ科の落葉低木であり、また葉の出ない枝の先にクリーム色の丸い花を咲かせ、柑橘類に似た芳香を発します。
和紙の原料になります。
枝の先端部は三本に分かれ、それぞれに花を付けます。
三椏の花に光陰流れ出す 森澄雄
三椏のはなやぎ咲けるうららかな 芝不器男
三椏の花の仔細は問はずとも 稲畑汀子
三椏の花のきいろや父母はなし 菖蒲あや
ツバキ(椿)
椿の花が花の形を保って、そもまま落下する姿がよく詠まれます。
その潔(いさぎよさ)さが日本人の武士道の精神に合致するのですね。
落ちざまに水こぼしたり落椿 松尾芭蕉
椿落ちてきのふの雨をこぼしけり 与謝蕪村
夏目漱石の俳句に
落ちざまに虻(アブ)を伏せたる椿かな
この句について、漱石の弟子で親友の物理学者、随筆家の寺田寅彦が意見を述べました。
椿が落ちる時、うつむきに落ちても、空中で回転して仰向きになる傾向があることに気づき、実際に研究室で椿を落下させて実験をしました。
虻が椿の花の蜜を吸っている最中に、椿が落ちてその中に虻が閉じ込められた。
しかしたとえ椿が落ち始めにうつ向き方向で落ち始めても、空中で回転して仰向きになろうとする傾向があると認めました。
仰向きにになるのは、空中での反転作用は空気抵抗や花の重心の位置などによるものですが、虻が花の芯にシッカリとしがみついておれば、虫のため重心の位置が移動し、反転作用は多少減少するかもしれません。
さすが物理学者 寺田寅彦の面目躍如ですね。
明治から大正にかけて、実におおらかな時代でした。
最後の写真は庭の落下した椿の写真です。仰向けの椿が多いです。
赤椿咲きし真下へ落ちにけり 加藤暁台
落椿天地ひっくり返りけり 野見山朱鳥
オトメツバキ(乙女椿)
ピンクの八重咲で、椿の特徴である黄色い雄蕊(おしべ)が見えません。
可憐で上品な質素なピンクで香りもなく、庭の隅っこに、こっそり控えめに咲き、あれっと花に気がつく感じです。
故に花言葉は「控えめの愛」「控えめの恋」
赤い椿と異なり、乙女椿は枯れた姿で、落下しないでいるのをよく見かけます。
落花は赤椿と同様、花の形のままで落ち、やはり多くは仰向きになっています。
裏庭に乙女椿のたをやかに 小川花久
ジンチョウゲ(沈丁花) チンチョウゲ
春の沈丁花、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)と三大香木です。
学名は「Dophne odore 」でDephne(ダフネ)はギリシャ神話の女神で 、太陽の神アポロンの求愛から逃れ、追い詰められ、最後に月桂樹に変身しました。アポロンは月桂樹を聖樹とし、勝者の冠にしました。odoreは芳香のことです。
オリンピックの勝者に与えられる月桂樹の冠です。
ミモザアカシア バールアカシア 丸葉アカシア
今年のミモザの花は貧弱な花でした。
原因不明で来年に期待します。
思わず目を見張る鮮やかな黄色です。
拡大写真では小さなポンポン状の可愛い丸い柔らかな花の集合です。
3月8日はイタリアではミモザの日で、ある街では日頃の感謝を込めて、女性(恋人、同僚、母親など)にミモザを贈り、街全体が黄色に染まるとのことです。
ニセアカシアはまったく別の花です。
サンシュユ(山茱萸)
別名 春黄金花(ハルコガネバナ)と言われ、鮮やかな黄色で、花の周りの空気までも黄金色に光るようです。
拡大した写真で見ると、花はなかなか複雑な形状を示しています。
秋は赤い実がなり、茱萸はグミのことです。
空青くして山茱萸の黄金咲き 鷹羽狩行
山茱萸やまばたくたびに花ふえて 森澄雄
山茱萸が眼ひらくやうに今に咲く 細見綾子
バイモ
和名アミガサユリ(編笠百合)とも言われます。
日陰の植物で地味な花で球根草です。
写真のように花弁の内側が網目模様なので編笠百合といわれます。
外側は白くて可憐な弱々しい花のように見えますが、内側の模様は何か気味悪く、おどろおどろしい感じです。
表面(おもてづら)が良くて付き合うと、内に何か怖いものを秘めた感じがします。
人間社会と同じです。見掛けで判断しないように。
雑草のようにいつのまにか裏庭に増殖してしまいました。
ヒヤシンス
日本語では「風信子」と書きます。
ヒヤシンスで一番有名な歌は、北原白秋の
ヒヤシンス薄紫に咲きにけり
はじめて心顫(ふる)ひそめし日
心の顫え始めた日、つまり恋の始まりの日。
相手は隣家の人妻 松下俊子との恋。
不倫。姦通罪で訴えられてしまい、ついには2週間投獄されます。
君かへす朝の敷石さくさくと
雪よ林檎(りんご)の香のごとく降れ
そのとき詠んだ歌です。
恋人を花に託すことはよくありますが、「どの花を」「何色を」選ぶかによって、その恋がどのようなものあるかが浮かび上がってきます。
ツクシ(土筆)とタンポポ(蒲公英)
三雲町の施設「ハートフルみくも」の北側にある碧川(あおかわ)の土手に土筆がたくさん顔を出していました。
アップで見るとなかなか異様な風情ですね。
三月下旬で春がきたことを実感します。
子供の頃は「ツクシンボウ」と言って野山で遊びまわりました。
限りある太陽一つ土筆摘む 原裕
銀河系その一隅の土筆摘 岡田智了
おそく帰るや歯磨きコップに子の土筆 和知喜八
ままごとの飯もおさいも土筆かな 星野立子
隣にはたんぽぽの花も咲き、ホワホワの綿毛のついた種の球もありました。マクロで綿毛の球をよく見ると、小宇宙のようになっており、思わず見とれてしまいました。
自然の造形は本当に素晴らしいです。
蒲公英に描きそえたる土筆哉 正岡子規
タンポポがじいさんになってたびにでる 小学高学年生
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